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【株式会社オルトプラス高知】業界未経験者にノウハウを浸透させ、東京水準のゲーム運営を実現
2022.02.10
インタビュー

御社の企業概要と高知オフィスの概要についてお聞かせください。
オルトプラス高知は、東京にあるオルトプラスの子会社として、ソーシャルゲームの運営・開発からデバッグ、ユーザー様からの問い合わせ対応まで、運営に関わる全ての業務を行っています。
設立は2018年3月で、現在の従業員数は45名(※2021年11月末現在)となりました。うち9割が県内の人材で、ゲーム業界未経験のメンバーを採用。約10年培ったゲーム運営ノウハウを浸透させながら、未経験でも東京水準の運営ができる体制を構築しています。
オフィスは用途に合わせて3つの空間に区切られています。それぞれの空間は、全従業員が敷居なく会話しやすいワークスペース、休み時間や終業後にゲームで遊んだりお昼ご飯を一緒に食べたりできるリフレッシュスペース、社内の会議や東京とのリモート会議を行う会議室として活用されています。

高知県への立地の経緯や、進出先として高知県を選んだ決め手についてお聞かせください。
実は2015年にSHIFT社とオルトプラス社で誘致企業としてSHIFT PLUSを設立した経緯があります。
その時から高知県とは関わりがあったので、ゲーム会社を高知県内に作るため、オルトプラス高知として進出しました。
高知県には若くゲーム好きな人も多い中で、ゲーム会社がないという環境では県外へ人が流れてしまう状況がありました。「それならオルトプラスがゲーム会社を作ろう」ということで設立に至ったのです。

高知県で事業をおこなって良かったことをお聞かせください。
設立当初、県内にゲーム会社がなかったのもあり、興味を持ってくれた方々が多くいらっしゃいました。
ゲーム会社に関心がある県内の方々が、説明会に参加してくれたり人材募集に応募してくれたのはこれから事業を拡大していく上でも大きな可能性を感じました。
また県の方から助成金の支給や定期的な面談など、採用に関して県の方の手厚いサポートもあり、設立から1年で約20人の採用を進めることが出来たのです。そこから事業の拡大がスムーズに出来たことは非常に大きく、高知県で事業を行ってよかったなと感じている部分です。
さらにコロナ禍においては、リモートワークへのスムーズな移行も重要なポイントでした。元々東京の本社と高知間でやり取りする事も多かったため、大きな障壁なく仕事を進められたことも、高知で事業をしていたメリットの一つと言えます。

高知県への進出に際して、心配だったことや苦労したことはありますか?
既に高知に進出した経験があったので大きな不安要素はなかったです。敢えて言うなら、オルトプラス高知はゲーム業界未経験のメンバーが中心だったので、東京のメンバーと同水準のサービスを提供できるのか不安はありました。しかし結果としては2年目以降、売上ベースでみても東京で運営した時より120%も上がったタイトルもありました。そういった意味では、思ったよりも早く実績を積めたといえます。
想定より早く実績が出た理由として、思い当たることが2点あります。
ひとつ目は、高知県で事業を行うにあたって、業務の細分化とマニュアル作成を行ったことです。
各案件で若干違う部分があるものの、基本的なフローに変わりはありません。作成したマニュアルを見れば、未経験の方でも3ヶ月〜半年ほどで業務の流れをつかみ、実際に仕事が出来るようになっています。また、マニュアルを確認してわからないことが出てくれば、その都度更新し、業務がスムーズに行えるように努めています。高知で新しく出てきた改善点を本社に活かす場面も多々ありますね。
ふたつ目は、高知に入社してくれる方の人間性と仕事への取り組む姿勢です。
ゲーム業界未経験で入社される方が多い中で、固定概念に縛られず素直に業務を受け入れてくれます。そして何事も「まず挑戦すること」を大切にしてくれる方が多いため、トライ&エラーのサイクルが非常に早くできています。
以上2点が、成果が出やすい組織に繋がっているのかなと考えています。

全社での高知オフィスの位置付けはどのようなものでしょうか?
高知オフィスはソーシャルゲームの運営をメインに業務を行っており、ゲームのデバッグやユーザー様からのお問い合わせも同時に実施しています。また、案件によってはゲームの企画やデザイン、実装の一部を高知で担当し、本社メンバーと共に運営するケースもあります。
今後の事業目標についてお聞かせください。
まず、高知でゲームに携わる仕事ができる環境をより増やしていくことを目標にしています。そのためにもエンジニアの育成を進めていき、ゲーム開発に幅広く関われるような組織を目指しています。
その他にも、高知にいながら東京にいるメンバーと同等の結果を出せていることから、高知からリモートで県外のゲーム開発に携われる環境も作っていく予定です。

自治体(高知県)へ今後期待することをお聞かせください。
誘致企業が増えていく中で、自治体は多岐に渡る育成講座を開催されています。
引き続き他の企業様と協力していきながら、人材育成をおこないつつ、高知県で選べる仕事の選択肢を共に増やしていければと思っています。
進出を検討している企業に向けてメッセージをお願いします。
弊社はゲーム運営の未経験者が9割を占める環境でも、実際に結果を出すことが出来ました。それは、高知県の手厚いサポートがあったからです。
オルトプラスとしては2社の高知進出を経験済みです。我々がお手伝いできることがあればサポートさせていただきますので、いつでもご相談ください。